1973
Opal Breeze Thicketは、1973年の秋にパリ11区のリュ・ド・ラ・ロケット沿いの一室で生まれた。創業者のアンリ・ヴォワザンは植物学者で、妻のマリー=クレールは画家だった。二人はグラースで知り合い、南仏の農家から直接原料を仕入れるという当時としては珍しい方法で、最初のコンポジション「Figuier 1973」を作った。無花果の葉と白檀と、プロヴァンスの石灰岩を思わせるムスク。それが今も、このメゾンの基調になっている。
Opal Breeze Thicketは、1973年の秋にパリ11区のリュ・ド・ラ・ロケット沿いの一室で生まれた。創業者のアンリ・ヴォワザンは植物学者で、妻のマリー=クレールは画家だった。二人はグラースで知り合い、南仏の農家から直接原料を仕入れるという当時としては珍しい方法で、最初のコンポジション「Figuier 1973」を作った。無花果の葉と白檀と、プロヴァンスの石灰岩を思わせるムスク。それが今も、このメゾンの基調になっている。
転機は1991年だった。アンリが体調を崩し、アトリエの運営が一時停止した。その間、娘のソフィー・ヴォワザンがISIPCAでの研修を終えてパリに戻り、コレクションを引き継いだ。ソフィーは父の配合ノートをすべて読み直し、原料の産地を再確認し、グラースの農家との契約を更新した。彼女が加えた最初の新作は「Brume d'Octobre」。十月の朝霧、濡れた落ち葉、煙の残り香。父の植物学的な視点に、ソフィー自身の絵画的な感覚が加わった一本だった。
現在、アトリエはCéleste Morinが率いている。ソフィーの元で十二年間修業し、2019年に正式に調香師として就任した。Célesteはグラースのフラゴナール家の工房での研修経験を持ち、ベルガモット、シダーウッド、チュベローズの扱いに特に精通している。コレクションは現在十四種。毎年秋に一種だけ加わり、廃番にはしない。古いボトルの詰め替えは今も受け付けている。アトリエは月曜定休、火曜から土曜の11時から18時まで開いている。